【開催レポ&お客様の声】コーチング練習会
去年の10月から今年の3月まで、毎月1回3時間の合計6回、瀬戸市でコーチング講座を開催していました。
6人の固定メンバーで和気あいあいと最後までやってきて、講義は終わりましたが「コーチングの練習をもっとしたい!」と参加者の方から声が上がり、コーチングの練習会を開きました。
残念ながら急遽来れなくなってしまった人が1名いましたが、いつもの笑顔溢れる明るいメンバー5人が久しぶりに勢揃い。
2か月ぶりだったので、コーチングのポイントだけ軽くおさらいを。
コーチングで使う5つのスキル「聞く、質問、承認、フィードバック、提案」と、コーチングの会話の流れのモデル「目標、現状認識、ギャップ分析、行動」について復習しました。
コーチングの会話のモデルは「GROWモデル」※Goal(目的)、Reality(現状)、Options(選択)、Will(計画)、で表現されることもあるので、今回はそんな補足も付け加えました。
コーチングの醍醐味は、「質問」にあるといってもいいかもしれません。いかに、相手に気づきを促す「効果的な質問」をすることができるか。
確かに、その人の人生を変えてしまうような「たった一つの質問」というのも時にはあります。
しかし実際のところ、人生を変えるような質問が何度も出てくるようなことは滅多になく、1つの会話の中で相手の心に後々まで響くような「良い質問」が出るのは、1つか、多くてもせいぜい3つくらいでしょう。
それよりも大事なのは「聞く」ことにある、と私は思っています。
コーチングの質問は、相手もそういう質問を求めている時に初めて効果を発揮しますが、「聞く」ことは状況を問わず、いつでも、誰にでも、使えます。
そして、相手の話を心から「聞く」スキルが身に着けば、人間関係は必ず良くなります。
コーチングの講座の2回目の時に、受講者の方から「コーチングで習った質問を身近な人に使ってみたら、”尋問されてるみたい”と相手に嫌な顔をされてうまくいかなかった」という日常での実践報告がありました。
その時にお伝えしたのは、とにかくまず相手の話を「聞く」こと。「質問で引き出そう」と思うより、「相手を理解したい」と思って話を聞いた方が会話はうまくいきます。「質問」は、相手が「話を聞いてくれている、この人は自分をわかっている」という安心感があって初めて真剣に答える気になるものです。
「聞く」という土台がなければ「質問」は活きてこないし、「聞く」という土台があれば質問はごくわずかでも、相手は聞いてもらっている安心感から自ら自分の思いに気づき、解決にまで向かうことも多々あります。
そんな説明をしながら、講座の開講中には幾度となく「とにかく”聞く”ことが大事」と言い続け、また「”聞く”ことは意識して練習すれば、誰でも必ず上達する」とも言ってきました。
その私のしつこい話に、受講者の方々はしっかり聞いてくれていました!
おさらいの後、二人一組になってコーチ役×クライアント役となり、全員の前で順番にコーチングの実践披露したところ、全員が確実に各段に「聞く力」が身についていました。
これは、講座を受講した後も日常生活で「聞く」ことの大切さを認識し、意識し続けたからに他なりません。
誰でも上達すると書きましたが、実は一番難しいのも「聞く」スキルです。
なぜならば、「聞く」ことは姿勢の癖を直すのと同じくらい、無意識の習慣になっていて、「聞こう」とする高い意識がなければ、普通は人の話を遮らずに「聞く」ことはできないからです。
1人1人の意識の高さと、取り組んできた実践力に感嘆しました。
練習会に参加してくれた方からの感想を紹介します。
聞く。
今回お互いのコーチングを見て一番感じたのは、コーチ側はみんな10のうち1くらいしか話してないなぁーと。
コーチ側が1しか話していないのに、クライアント役はどんどん話を進めていく中で、自分自身で何かに気づいていく。
これぞコーチングなんだなと改めて感じました。
言葉がなくても、相手に解決できる能力があると信じている気持ちや、共感的態度、アイコンタクト、おうむ返しなどの言葉以外の手段で、クライアント側は安全を感じ、この人になら話したいと思い、話すことで自分自身の考えが整理できるなぁーと再実感できました。
コーチの時に、相手に入り込んじゃうと一緒になって悩んでいって本当は何が問題なのかが曖昧になってしまうので、時に客観的になることで、効果的な質問を返せるようになれたらいいなと思いました。
話を聞くということには意識すればできるようになってきたけど、まだまだ話を聞いていくなかで、ここぞという時の効果的な質問がすっとは出てこないので、テキストの質問集のネタを繰り返し読んで頭に入れていきたいです。
なかなか普段の生活のなかでコーチングの練習をする機会がないので、今日の会が定期的にあることがすごくありがたいです!お互いのコーチングをみる貴重な機会に感謝の気持ちでいっぱいです。
そして的確なよっしーのアドバイスに感動でした!
本当にみなさん今日もありがとうございました。
(M・Hさま)
自分がコーチ役をやった時に、ヨッシーに「たくさん相手の話を聞いていたね」と言われて「おおそうか!私もできるようになってきたんだ」と嬉しく思いました。
他の人のクライアント役を見ている時には「どんどん自分で解決に向かった考えを出しているな~」と思って見ていましたが、自分がクライアント役の時に、見ていた人に「自分で解決の方向に考えていってるね」と言われて、「私もできる方向に成長しているんだ!」と思いました。
なので、自分一人で考えてもできるかも、といえばそうでもなく、やはり口に出して誰かに聞いてもらうことで考えがまとまって、実行までのステップがより近くなると思いました。
普段コーチングを意識することはあまりないですが、皆さんも私も知らず知らず体に染みこんでいるんだということが、とっても面白かったです。
(K・Mさま)
コーチになって話を聞くとき、相手のことを信じて聞く視点に自分がまだ至ってないと感じた。
あとは、聞く時に自分の癖がわかったのがおもしろかった。
小さいところで考えて聞いてるな、とよっしーのフィードバックを受けて思った。
次はどうしたい?何て言いたい?とか、大きく未来を見たところを口癖にして慣れていきたい。
クライアントになって話を聞かれて思ったのは、自分の悩みやモヤモヤしたところの本質が自分ではわかっていない点。
事象は説明できても、実際自分の思いに焦点が合っていない。
そこをコーチにフィードバックしてもらえると、そこですー!となって、私そうだったんだ、じゃあこうしよう!がすんなり出てきたのが面白かったです。
また次回成長してたいです!
(A・Aさま)
まず、聞く、質問、承認、フィードバック、提案が大切。ということをしっかり頭に入れたいな、と再確認。
聞くと提案になりがちな普段の私。
これ、練習会前に参加者のAちゃんから旦那様の話を聞いた時に正にそうだったので、まず大笑いでした。
良枝先生はそれを見ていたのか?というくらい、的確で簡潔なご指導でした。
「聞く」ができているよ、と言ってもらえて嬉しかったので、次は承認とフィードバック(俯瞰して見た時の相手の状態を感じたまま表現する)をもっと意識して身につけたいと思いました。
次に、目標→現状→ギャップ分析→行動の話の進め方。ギャップを表現できると会話の幅が広がるので、そこを意識して今日から質問したいと思います。
やはり、自己流になりがちなので、良枝先生のいる練習会を続けて参加し、少しずつでも自然にコーチングができるようになりたいです。
今後もよろしくお願いします。
(I・Kさま)
次回は7月に、コーチングの練習会をする予定です。
上達していく様子を見られるのは、本当に嬉しく楽しいです。
0コメント