ビジネスマナー講座
株式会社SILTREAMさんの社内で、7回目のコミュニケーション講座を開きました。
今回のテーマは前回と同じく、「ビジネスマナー」。
21名の社員の方に参加いただきました。
2時間の限られた時間の中で今回お伝えした内容は、
あいさつ、報連相、失敗したときの対応、メールのマナー、会議のマナー、名刺交換。
「あいさつ」は、得意な人と苦手な人がいます。
そこで皆さんに考えてもらったのが、そもそも挨拶は「何のためにするのか?」ということ。
私は、あいさつは言葉そのものに意味があるわけではなく「相手に対して働きかけること」に意味があると思っています。
あいさつは、「あなたの存在に気付いているよ」ということを伝えるメッセージです。
相手に「自分は敵ではない」ことを知らせるために、「私はあなたのことを味方だと思っている」という思いを「おはよう」や「おつかれさま」の言葉に載せて、相手に心を開いていることを表すもの。
二人一組のペアになり、心を込めて「おつかれさま」とお互い言い合い、相手の挨拶の「良かったところ」をお互い伝え合うワークをすると、硬い表情だった人たちも自然と笑顔がこぼれ出ていました。心のこもった挨拶は、安心と信頼を与えます。
「報連相」は、上下の報告がきびきびと、左右の連絡がスムーズに、上下左右にこだわらない相談ができる、風通しのいい社内にするために必要なことです。そしてそれができていないと
「会社がうまくいかない以前に、働いている人自身が楽しくない。」
報連相の創案者の山崎富治さんの言葉を紹介しました。
報連相は、本来「会社のため」にあるのではなく「働いてる人自身」のためにあるものです。
あいさつも報連相も、会社や相手のためにする「義務」だと思っていると、ただ苦痛なものになってしまいます。しかしどちらも「自分のため」にするものです。相手と適切なコミュニケーションがとれていることは、自分の味方を増やしていくこと、周りと信頼関係を築いていくことでもあるといえます。
「失敗した時の対応」は、例題を出し「この失敗を上司にメールでどう伝えるか」を考えてもらい、一人ずつ自分が書いたメールの内容を発表してもらいました。
一人一人、誠意を感じる文章でしたが、他の人の報告の言葉を聞くことで「そういうところにも配慮するのか」「そういう言い方もあるんだな」と学ぶところがあったようです。本に載っている見事な例文も参考になりますが、身近な人の生きた言葉はまた違った形で参考になりますね。
その後、報連相について日頃課題に感じていることを、3人グループになって話し合ってもらい、グループごとに発表をしてもらいました。グループのメンバーに自分の思いを口にし、また別のグループから違った意見を聞いたりして、気づくところが多くあったようです。
「相談すると迷惑をかける気がして言いにくい」という新入社員の方の発表から、「悩んでいるよりなんでも話してほしい!」とリーダーから声が上がる場面もあったりして、日頃なかなか伝えあうことのない胸の内を伝え合う、コミュニケーションの場になっていたことが嬉しく思いました。
「メールのマナー」、「会議のマナー」については、日頃の自分はどうか、振り返ってもらいながらポイントを聞いてもらいました。最後に、場所と時間の都合で全員はできなかったのですが、新入社員の方に「名刺交換」の演習をしてもらいました。
参加していただいた社員の方からは、それぞれ感じるところがあったようです。
・報連相の中で相談が自分にとって難しいものであると思いました。
・報告は結論から。当たり前のようで案外できていなかったことに気づいた。
・まず自分の知識の足らなさを実感しました。マナーはコミュニケーションに通じるものであり、お互いの信頼を得るために必要不可欠であること、やらなければいけないからやるのではなく、お互いのために必要という意味も、改めて知りました。
・いろいろな人の意見を聞くことができたので、貴重な経験だと思いました。
・マナーをただ守るだけではなく、相手を思いやる気持ちが大事だと感じた。
・改めて報連相の大切さを感じました。そのテーマをグループで話し合うことで自分の困っていたことを相談でき解決することができてよかったです。
・ビジネスマナーの再確認ができました。多くのことを実践していますが、再度聞くことによって見直しにつながる部分が大きい。
・報告連絡相談は、今までと違い「される側」になる。相談ができない新人が多いのは僕らリーダーの責任でもある。
・やっぱり連絡が大切です。もう一度報連相について考え直して、しっかりと仕事に反映していきたい。
・積極的にコミュニケーションをとって情報を吸い上げるようにしたい。
・メールマナーの意見交換では多くのものを学べたため、明日からでも実践していきたいと考えています。
・相手に対する思いやりが大切だと改めて感じた。これから報連相を受けることが多くなるので、今日の研修を活かしてメンバーに接していきたい。
・あいさつがおろそかになることが多かったので、自分から前向きにあいさつしていきたいと思います。
・後輩が今日学んだことを実際の行動に反映していけるように、指導に活かします。
・自分から積極的にみんなにあいさつし、相談しやすい雰囲気を作っていこうと思います。
・何かあればすぐ相談できる・しやすい人になる。相談されたことを解決できる人になる。
・今日学んだように、あいさつをされて嫌な気持ちになる人はいないと思うので、これからも挨拶をすることは大事にしていきたいなと思いました。
大勢の方の笑顔が見れたことが何より嬉しかったです。ありがとうございました!
みなさまのコミュニケーションが、自分と相手の双方にとってより良いものになりますように。
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